音楽、カルチャー、ライフスタイル・・・
Radio ECHOESのトークルームで繰り広げられる様々な対話を紹介する「LINE DIALOGUEs」。
今回はYUKI✖️シドさん✖️バルドーによる、「音楽の聴き方」についてのダイアローグをお届けします。
ネオ・ジャズ
【シドさん】
YUKIが前におすすめのジャズプレイリストに入れてくれたやつ
クソかっけえ
【バルドー】
コンマ単位のドラムの遅れが超気持ちいい
【YUKI】
この人の最新アルバムもダンス要素が加わって、通してなかなかのグッドヴァイヴだったよ!
ブルーノート唯一の日本人
【バルドー】
だからこのクオリティか納得した
なんか最近この人の名前色んなとこで見ると思ったけど、そりゃ注目されるわな
音楽の聴き方 −観念、対話、分析
【シドさん】
ジャズ系にまみれた秋になりそうな予感
いまだに、嫌いではないがジャズを好きかと言われればその表現には違和感を覚えるんだよね。多分俺はジャズの聴き方がわかってないんだと思う
考えたんだけど、ジャズもプログレも色んな要素やアプローチがあって、時には「そんなほういっちゃうの?」みたいな展開あるじゃん
でもカオスな展開から主題に戻ってきた時に安堵を感じるというか、そういう部分に魅力があんのかなって
一種の危うさとかスリリングさと、そこからの解放感みたいなのがたまんねえのかなって
【バルドー】
まあプログレのスリリングさとかインプロ的なパートとかも、おそらくジャズからのインスピレーションが多いだろうしな
ジャズのサブジャンルにもよるけど、俺はあくまで演奏者のための音楽だと思って、楽器を聴きたくて聴いてるかな
【シドさん】
音楽を聴きたくて聴くかー
俺にはあんまない感覚だな。わかりやすいものは「こりゃやべえ!」とはなるが
完全にそうってわけじゃないけど、あまり特定の音が独立して聴こえてないんだよね。音楽を全体として聴いているというか。
だから特にアンビエント系は好きなんだと思うけど、どうしてもそれについて語るときに表現は抽象的になってしまうんだよな
音楽を構成する要素について具体的表現をすることが得意じゃない
若干コンプレックスを感じているw
【バルドー】
んじゃもしかして聴き方は俺と対照的かもな
俺は逆にアンサンブルの中の個人、もしくは個人同士の対話として聴いちゃう癖あるかも
要はどこまでいってもバンドマン脳ってことw
だから昔からジャズとかプレイヤーの顔が見える系の音楽は得意で、逆に見えにくいアンビエント系は苦手なのかもな。冷静に言語化してみて改めてきづいたわ
【YUKI】
俺もそういう意味だとアンサンブル全体を聴くかもな
プレイヤーの顔が見えない系の音楽は、作家・作曲家目線で、「ここでストリングスのシンセを徐々に入れてくと曲に広がりを持たせられんのか!」とか「4小節ごとに必ず微妙な変化つけてるのすげえ!」みたいな、聴き手を惹きつける絶妙なテクとかを分析していくとバンドマン目線としても楽しめるかも
【シドさん】
すげえな。全然そういうスタンスないわ
面白い
熱さ、乾燥、哀愁、パッション、優しさ、みたいな
俺は完全に音から感じる質感とか観念重視だな
分析的に考えていくともっと音楽を表現する語彙が獲得できるのかな
【YUKI】
曲のインプレッションはなんだ神田俺も一番重要だと思う!「この曲いいわ〜」って心が動くのはそこな気がする。ただシドさんが質感とか観念っていう時は、インプレッションとは違う見方なんかな?
分析的に捉えるのは完全に職業病な気がする 笑
【シドさん】
職業病w 確かに作品に向かううえでの思考のスタンスってあるよな
まず作品に触れた時の感動があって、それを引き起こしたイメージについて考えていくと観念的ワードが出てくるんだよね
よく考えるのは「アナログとデジタルの対比」とか
さらに考えていくと、その作品が文明や文化的コンテクストの上でどんな意味があるのか、みたいな話になってくるな
インスタのレビューは全部そんな感じだわ
インプットとアウトプットのタイプ診断
【YUKI】
腕を組んだ時、どっちの腕が上にくる?
【シドさん】
右
【YUKI】
指を組んだ時は?
【シドさん】
左の親指が一番上にくるな
【YUKI】
それは意外!
こういう考え方があるらしい
【シドさん】
自分としては割と納得できる
【YUKI】
シドさんは絶対右脳インプットなんだろうなって思った笑
【シドさん】
音楽を聴くのも空間を行き交う音を見ている感じの時もある
【YUKI】
ピンク・フロイドはそうだな
曲によっては俺もそうだな
【シドさん】
ちなみにYUKIはどこになるの?
【YUKI】
俺は左脳インプット、右脳アウトプットだった
シドさんのちょうど逆タイプ 笑
https://impro-club.com/strategy/knowledge-management/5117
右脳インプット、左脳インプットの説明がシドさんの葛藤を説明してる 笑
【シドさん】
言われてみればw
殻にこもって行動に出にくいのも完璧主義っぽいのが悪い方向に出てんだろうな
体験の複雑性と言語化
【シドさん】
言語では絶対に表現できない複雑性があるというスタンスではありつつも、それに納得しきれなくて葛藤するってのはある
【YUKI】
それだよな絶対 笑
言葉にしきれないっていうのを本当になんとかしようとしてるんだなってのは伝わってる 笑
俺の場合、ある曲に感銘受けたとすると、人にその良さを説明する時、その時の状況、セットアップ、メンタリティをなるべく近づけて再現して、同じように聴いてもらって、「この感じ!!」っていう 笑
【シドさん】
環境構築から入るのは、人に伝えるうえでやってこなかったなー
その配慮の細かさは尊敬する
【YUKI】
でも感覚的に伝えるから、基本伝わらない 笑
言語で抽象的な概念を伝えられたら最強だよな
【シドさん】
俺は自然の中に情報を留めておくのがなかなかできなくて、会話の中でわかりづらいこととか余計なこと言っちゃうことが多いんだよな
頭でその時に考えたことがそのまま口に出ちゃうみたいな 笑
結果それが温度差になっちゃって、うまくコミュニケーション取れないことがよくある
【YUKI】
それこそシドさんが左脳で伝えて、俺が左脳で捉えて右脳で表現して、シドさんが右脳で捉えて左脳で表現のループがいいのかもなw
【シドさん】
俺らの間に補完関係はあると思う
「そんなとこ聴いてんの!?」みたいなのよくあるし
【バルドー】
↑の診断、俺も右脳インプット左脳アウトプットだったわw
【YUKI】
つくづくタイプ似てるな笑
通りで2人とも相性いいわけだ笑
【バルドー】
ユングの性格診断もそうだったよなw
〈リンク〉
【YUKI】
くそおもろい 笑
コミュニケーションスタイル
【YUKI】
どれだけ言葉を並べても、伝わってない気がして話して話し過ぎて相手を圧倒して、相手の聴く気が失せるみたいなのは俺もよくやっちゃうわ
バルドーは聞き上手すぎて尊敬する
【バルドー】
それこそ職業病か、昔から顔色伺ってきた故のある意味病気w
【シドさん】
俺は最近人と話してて、シドさんは話してると熱の入る瞬間がわかるって言われたわw
【YUKI】
わかる 笑
目が変わってスピードが倍速になる
【シドさん】
スピードは気をつけますw
【YUKI】
俺はいいことだと思ってるよ笑
【シドさん】
バルドーは何いっても考えて返してくれてるのがすげえよ
【YUKI】
それ!
説明と情報量で捲し立てて、「あ、やべしゃべり過ぎてる」って思ってもちゃんと伝わってるから「まじか」ってなる
【バルドー】
むしろ俺が説明するときはそれができねえからすげえと思う
【シドさん】
バルドーが「ちょっとこれは手に負えねえわ・・・」みたいなの気になるw
【バルドー】
仕事なら聞いたふりするけど、そうじゃない時はスルー
でも興味ないものを興味あるように嘘着くのは仕事でもできないから、結果的に興味ないのが伝わってるパターンが多いw
【YUKI】
スルーするんだ!
バルドーは言葉並べなくても的確に言葉選んで圧縮して短く届けてるイメージ
話す前に俺も落ち着こ 笑
【シドさん】
落ち着きたい
今考えてることが失われてしまう気がしちゃって、考えるよりも前に口が動いちゃってるなー
【YUKI】
わかるわかる凄いわかる
整理してる間にいうこと忘れそう
【バルドー】
その考える前にっての難しいのよね俺
フレーズとか用意しちゃうからアドリブワンテイクみたいなのできないっていうか
だからつくづく↑の診断当たってるわw
【YUKI】
俺は逆に一拍奥の見習うわ